再築基準

「再築基準」とは、古民家の先人の知恵を活かし、古民家を安全に長く活用できるように平成25年から3年間、有識者で古民家の基準を定義する「再築基準検討委員会」でまとめられた基準です。

この基準に従い改修工事を行うことで、リフォームかし保険を付保したり、火災保険、地震保険への加入なども行なます。また一部地域では耐震改修による補助金制度の利用なども行えます。

 

古民家再築の流れ

古民家再築で重要なのは、地震時の安全性です。古い建物のため、独自の調査と耐震改修が必要です。

古民家再築ではまず、建物全体のコンディション調査「古民家鑑定」、床下環境の調査「古民家床下インスペクション調査」、耐震診断「伝統耐震診断」を実施し、改修計画を提案します。

 

古民家再築フロー図

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再築基準について

再築基準は下記7つのポイントに分けられます。

再築基準の詳細についてはこちらの資料をご覧ください

 

1、 省エネ

古民家は夏涼しく冬寒く、そのままでは快適とは言えません。夏の涼しさをそのままに、冬の断熱性能を向上します。国土交通省が定める「省エネ基準」同等の基準にて改善します。

* 省エネ基準に定められた外皮性能を計算し各部位の断熱材や工法を採用します。

 

2、 耐震改修

耐震に関しては、古民家の免震性能を補助するよう「耐震ダンパー」と「古民家耐震パネル型面格子壁(2016年度グッドデザイン賞受賞)」を木造住宅の精密診断法である時刻歴応答解析法を用いて計算し配置します。

古民家耐震パネル型面格子壁は国内のハンドプレカット工場で大工が手作業で作り上げる逸品です。

* 地域により上記耐震改修により補助金を受けることができます。補助金の有無については各地域で異なりますので担当者へお問い合わせください。

 

3、 基礎

古民家はコンクリートの基礎のない構造ですが、これは床下の通気を促し湿気にくい構造です。また、コンクリートの寿命は約60年程度とされます。これと比較して100年以上耐えることが可能な、日本の気候風土にあった基礎形状です。再築では既存基礎をできるだけ残した改修を行います。

* 場合によりコンクリート基礎が必要となる場合もありますので担当者へお問い合わせください。

 

4、 屋根、外壁

厳しい気候条件から人を守る外壁や屋根。古民家には経年変化に強い瓦や漆喰などの自然素材が使われています。耐久性を見極め、使えるものはそのままに最低限の交換で改修します。

 

5、 室内環境

湿気を吸収する調湿作用のある自然素材で作られた古民家の室内は、快適で経年変化することで美しく変化していきます。お風呂やキッチンは使いやすく清潔な最新設備に、リビングや寝室は古いものを活かしつつモダンに改装します。

 

6、 維持管理

再築をし、それで我々の活動は終わりではありません。我々は家の守り人と自負しています。定期的なメンテナンスや住み心地向上のためのアドバイスをさせていただきます。

 

7、 さらなる安心をお届け

再築は建築士の中でも古民家の知識を有する伝統再築士が設計を行い、一般社団法人全国古民家再生協会の厳しい基準をクリアした事業者会員のみが施工を行います。

再築工事を実施した物件は、耐震改修の有無に関係なく工事代金が300万円を超える場合にはリフォームかし保険に加入が可能です。

* 古民家でこの保険を適用できるのは再築基準で施工した場合のみです。

 

リフォーム瑕疵保険

「住宅の一部」または「住宅と一体となった設備にかかる増築・改築または補修工事」が保険の対象となります。また、300万円以上の工事に対して付保することが可能となっています。この「リフォーム瑕疵保険」を伝統構法の建物に付保できるのは(一社)全国古民家再生協会だけです。

*詳しい内容はこちらをご覧ください

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火災保険、地震保険

再築工事の実施、あるいは古民家鑑定を行った物件は居住中・空き家に関わらず、火災保険と地震保険への加入が可能です。また空き家の場合にもセキュリティー対策として無人警備や巡回サービスが可能です。

* 火災保険、地震保険ならびにセキリュティーについてはセコム株式会社が提供します。

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24時間緊急サービス

お引渡し後の万が一に備え、24時間365日応対が可能なコールセンターを設置し提供いたします。深夜でも雨漏りや、水漏れ、ガラスの破損や鍵の紛失などに対応します。

* 修繕は一部有料の場合があります。保証期間は10年間のサービス提供となり、サービスに掛かる費用については担当者へお尋ね下さい。

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