熊本・大分地震の震災によって被災された築５０年以上の木造住宅「古民家」を所有される方
対象外：　ハウスメーカーで建てられた住宅、RC・SRCなどの建物、ログハウス、ツーバイフォーなどの輸入住宅

※対象に該当されない方は、無償ではございませんが耐震診断・相談可能です。お近くの支部へご連絡ください。

※日本防災協会などによる応急危険度判定で危険と判定された建物については測定のために内部に立ち入るのに危険が生じるため診断をお断りする場合がございます。同様に、建物の被害が大きく崩落や倒壊の恐れがあると判断する場合にも診断をお断りする場合がございます。

※本耐震診断は市町村の罹災証明調査とは異なります。市町村の罹災証明のための調査は別途お受けください。

平成２８年５月１１日（水）　～　１２日（木）

※全国各地より古民家動的耐震診断士が現地に駆け付け診断させて頂きます。
※診断対象物件は、事前にお申込み頂き診断受付完了した物件に限らせて頂きます。

※１　古民家動的耐震診断士による「耐震診断」の無償実施

当協会と連携いただいている「一般社団法人伝統構法耐震評価機構」の協力の下、古民家耐震のプロである「古民家動的耐震診断士」による耐震診断を無償で実施いたします。

＊診断時間は1件で約2時間程度です

＊報告書は測定後2週間程度でお渡し致しますが、混雑状況により、2週間以上お待ち頂く場合がございます。予めご了承ください。

古民家動的耐震診断は微細な地盤の振動と、それに起因する建物の振動を同時に計測し、その振動データを解析処理することで、地震の際に建物がどのように振動をするかを推測し、耐震補強に役立てる方法です。伝統構法のように水平方向への変形が起きやすく、大きな変位の振動で振動する建物にあった方法で、伝統構法の特性を生かした耐震改修を行うための情報を的確に収集できます。

※２　耐震性に不安な場合の「古民家耐震パネル型面格子壁」の設置支援

上記の「古民家動的耐震診断」実施の結果、耐震性に問題があり今後が不安という方には、当協会が昨年度に発表した古民家の耐震補強のための「古民家耐震パネル型面格子壁」設置を支援いたします。

「古民家耐震パネル型面格子壁」は、伝統構法の免震的構造に合わせて強度と柔らかさを持ち間伐材を使用した壁部材です。「通風」「採光」に優れ、伝統木造建築物の様々な空間で耐震機能を持ち、地震などに強い「安心」・「安全」を提供いたします。
古民家耐震パネル型面格子壁の設置の際は、古民家の改修における基準「再築基準」をもとに設置いたしますので、安心です。

古民家耐震パネル型面格子壁の設置期間

診断結果に基づき、設置までにはお時間がかかります（最低1ヶ月程度）。また、古民家耐震パネル型面格子壁だけで耐震補強が行えない場合がございます。その際には、別途制振ダンパー等による追加補強工事も必要となります。