【平成の大工棟梁育成施策検討会議】委員募集に関して

一般社団法人全国古民家再生協会では、

下記趣旨により、【平成の大工棟梁育成施策検討会議】委員(10名程度)を募集致します。

委員は8月24日、12月初旬、2月下旬に本会事務局にて開催いたします委員会に出席頂きます。

参加希望される方はフォームにて、

・ご氏名

・ご所属

・電話番号

・メールアドレス

を記載の上、6月19日(金)12:00までにお申し込みください。

お申込みはこちらの専用フォームよりお願いいたします。

 

※定員(先着順、10名程度)になり次第、締め切らせていただきます。

※参加可否については、6月22日(月)中にご連絡させていただきます。

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平成の大工棟梁育成施策検討会議 設立趣意書

 

一昔前、住宅造りでは大工さんが活躍できる木工事は「50%以上」占めていました。

現在、住宅での大工さんの技術が活かせる木工事は、ハウスメーカーでは10%程度、他の住宅でも多くてせいぜい20%くらいです。大工さん(技能者)の活躍するステージが極端に減っています。プレカットや耐震化・高気密・高断熱など性能に着目した新しい技術が重要視される中、住宅づくりで墨付けや手刻み・仕口加工など昔のやり方には戻ることは難しいかもしれませんが、先人達の知恵を学び、木をきちんと扱える大工さんを増やすことは、環境にも貢献することになる国産木材の活用や、長期に渡り住まい続け且つ持続可能な循環型建築社会を取り戻すことにつながります。それは【再築】(持続可能な古民家のリフォーム)や【新民家】(将来古民家となり得る長期対応住宅)、50年〜80年住むことが当たり前の時代に戻すことができるかもしれません。

古民家を活かし・残すには「大工の技術」が必要です。今、「技術ある大工さん」が一気に減っています。その原因は「仕事が少ない」ことから「安定した待遇が少なく、未来に希望が持てない」ことにあります。多くの棟梁が「日本の住文化を継承できるのか?」という不安を感じています。相撲・歌舞伎・落語、和食・・・日本の文化は【師弟制度】で受け継がれてきました。修行時代は大きな夢があって初めて乗り越えることができます。

「大工の技術だけでなく、経営手法」も含めて、今の時代に合った「新しい形の大工を棟梁に育てる仕組み(サポートチーム)」をつくります。国の施策の合わせた「長期優良化住宅」を強く意識しつつ、若手の大工さんを私たち棟梁が育て「大工さんに裁量権のある持続可能な循環型の住宅」を作り上げられる仕組みを積極的に構築します。

ここに「日本の住文化を残し、活かすことこそが地方創生の時代を創り上げると考える業界人」に広く呼びかけ【平成大工の師弟制度の仕組み】を創り上げて参ります。全ては未来の子ども達の為に・・・・

 

平成27年6月17日

平成の棟梁育成施策検討会議
設立発起人 井上幸一

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