一般社団法人全国古民家再生協会、一般財団法人ロングステイ財団、株式会社JTBの3者により2019年7月3日に古民家ツーリズム推進協議会を設立しました。
ホテルルポール麹町(東京都千代田区)にて第一回勉強会を開催し、全国から16の自治体、14の民間企業、事業者、社団法人に参加いただきました。
本協議会設立の背景には日本の抱える大きな社会的課題である2040年問題と空き家対策問題があります。その課題解決戦略を考えるとき、地域の関
係人口増加戦略と交流人口拡大戦略は不可欠であり、人々を呼び込む観光力の高いまちづくりがその実現に効果的な戦略であることは間違いありません。
一方、今日一千万戸相当の空き家には相当数の「よき古民家」があります。これら全国の「よき古民家」は日本伝統文化の結晶であり、その家々は日本が誇る観光力の高い文化・自然資源豊富な町、村、集落に残っています。この「よき古民家」が放置されたままにならないように、人々を魅了する高い価値を持つ滞在先、交流の場として、その再生と利活用を推進することにより、ビジター、トラベラー、ツーリストの訪問、滞在、消費の集積が実現するのです。その結果、地域雇用の促進、各世代間の地域住民交流の活性化、地域関係人口創出、交流人口の拡大、空き家抑制、さらには、「古民家」と「取り巻く集落」の環境の保全と文化の継承に繋がっていくと信じております。
本協議会の究極の目標は【100 年続くまちづくり】支援です。そのための、【失敗例の共有】、【ひとづくり】、【戦略構築】支援を「総務省・国土交通省・観光庁」と多くの地元関連事業者が「関係人口の増加」、「交流人口の拡大」につながる産官連携の有機的連携により促していきます。